マネジメントの話

【グーグル】ビジネスを加速する「ハイパー性善説」とは?

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こんにちは、きくちはらです。

このブログは、数字の苦手な経営者さんに話題のニュースを基に、会計的視点、マーケティング的視点、マネジメント的視点などから、あなたのビジネスのヒントになる情報をお届けしています。

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もしも外国人の部下を持ったら?

あなたは部下からの提案や進言に対し、「耳を貸すべき話かどうか」を何を基準に判断していますか?役職ですか?その相手への信頼度ですか?

日本はこれから、移民の受け入れとか外国人労働者の受け入れが進むといわれています。そうなると、日本人同士なら伝わる「暗黙の了解」ってやつが通用しなくなるでしょう。日本人ならたいてい「遅刻はしちゃいけない」とか、「個人より組織重視」といったことは、いちいち言わなくても当たり前ですからね。ところが、社内に多種多様な人種・民族・国籍・宗教を持つ労働者であふれ返るようになればそうはいきませんね。我が社の常識はこうだ。と、いちから伝えなければいけません。まして、彼らからの意見に対して「この人は信頼できる」、「この意見には耳を傾けよう」といった判断が非常に難しくなります。

では、多民族国家であるアメリカで、トップを走り続けている「グーグル」は、そうした問題にどう対応しているのか?こちらの記事が参考になります。

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変化の時代には「信頼」でしか追いつけない グーグルから学べること

あなたは人を信じる方ですか? それともまずは疑うタイプですか?

プライベートでは性善説を地で行く人でも、いざビジネスシーンとなると、自分の身を守るために相手を疑いながら、慎重に距離を詰めていく人の方が多いのではないでしょうか。

しかし変化の時代ではスピードが命なので、「人を疑うこと」さえ、足枷になってしまうのです。例えばチームの誰かが素晴らしいアイデアを思いついて、新規事業として立ち上げるとしましょう。すでにこの時点で、同じことを考えている競合他社はいくらでもいます。となると、いかに早く形にできるかが勝負です。

そこで、相手の言っていることをいちいち疑って、検証するために細かく確認を取っていたら、時間とコストばかりかかってしまって、あっというまに先を越されてしまいます。つまりはじめから相手を信じてしまった方が、圧倒的に速くアウトプットを出すことができるのです。

まずは受け入れ、アイデアを重ねていく

グーグルでは、人を疑うことこそ無駄なコストだと考えられています。そのため、相手が同じ価値観を共有しているグーグルの仲間である限り、まずは無条件で受け入れ、信じて仕事を進めることが前提となっています。僕はこのことを「ハイパー性善説」と呼んでいます。

グーグルはアメリカの企業なので、人種や国籍、宗教など、多様なバックグラウンドをもつ人たちが集まっています。日本とは比べ物にならないほどの多様な価値観が集う環境なので、相手の言うことを頭から疑いだしたらもはやキリがないのです。

人を疑うコストがなくなれば、情報の伝達や人との出会い、コミュニケーションがぐっと早くなります。「根拠は? 保証は?」と疑わず、まずは受け入れ、「こんな人を紹介するよ」「すでにこういうサービスがある」と、アイデアをどんどん積み重ねていけば、いつのまにかおもしろいものができあがる。ハイパー性善説でお互いを信じていれば、どんどんアイデアが広がるし、あれこれと本音の探り合いをしなくて済むから精神衛生にもいいのです。

日本人は信頼するのが苦手?

たとえば日本では、忙しい上司にアイデアを相談するにしても、前もってアジェンダ(議題)を送るなどして、あれこれとお伺いをたてる習慣がありますよね。また、つい「迷惑かな」と悩む時間ばかりが増えて、上手に頼れないこともあるのではないでしょうか。

一方グーグルでは、ヴァイスプレジデント(VP)というすごく忙しい人たちに相談を持ちかける場合、まず「〇〇という理由で相談があるので、1オン1(ミーティング)を入れてください」と頼みます。〇〇のところにラショネールがあれば、断る人はまずいません。忙しすぎて返信がこないことも多々ありますが、そもそも「忙しいときになんだ!」と怒る人はいないので、またタイミングを見計らえばいいと、部下たちもわかっています。

彼らのような多忙で偉い人たちには、定期的に数時間のオフィスアワーが設定されています。そのため、15分単位で早い者勝ちで自分との予定を入れてもらうようにして、誰でも相談することができます。実際、彼らはどんな相手にも「何?」と気軽に聞いてくれるのです。

日本人は、相手を信頼するのがヘタなのかもしれません。僕が見てきた経験では、自分が苦労して得た知識やノウハウを自分だけのものにしたい、という人が多いように感じます。自分を守るための壁をつくって、その中に、みんなにとって有益な情報や知識を囲いこんでしまうのです。

基本的に、ぼくは一度信頼すると決めた相手にはハイパー性善説を貫きます。相手が何かアイデアを話してくれたら、それを素直に受け入れ、それについて知っていることを、無条件にギブします。こちらが壁をつくらなければ、相手も心を開いてくれます。信用してしまうが勝ち、ということもあるのです。

引用元:https://forbesjapan.com/articles/detail/20969

グーグルの文化

記事の内容を簡単に整理するとこうなります。

・相手を疑う事=無駄なコスト=スピードダウン=ライバルに先を越される

・相手を信じる事=ハイパー性善説=スピードアップ、アイデア広がる=ライバルに勝つ

「相手を疑うことは、無駄なコストだ」という考え方は、日本人には中々ない発想ですね。その上で、ハイパー性善説が成立するかどうかは、社風や企業文化を徹底的に浸透できているかどうかにかかわってきます。日本的経営で言えば、「経営理念」や「ミッション」が浸透しているかどうかですね。相手の意見は、「我が社の「企業理念」にのっとったものに違いない」というゆるぎない信頼があって始めて成り立ちます。相手の従業員が誰であれ、企業理念の延長線上に乗って意見しているはずなので、無条件に耳を貸そうとなるわけです。

御社の企業文化は?

この企業理念だとかミッションだとかクレドだとか、言い方は色々あるかと思います。まずは言い方にこだわる必要はないと思います。要は「〇〇家の家訓」ですよね。日常生活や家族会議で判断の基準となるものです。

これは額縁に入れて飾っておくだけでは中々浸透しません。多くの会社では朝礼の時に唱和もしているでしょう。でも、本当に浸透するには、部下が理念に反した行動や判断をした時に「お前、それウチの企業理念と違うじゃないか」と言えるかどうかです。それも繰り返し、繰り返し、その都度毎回言わなくてはいけません。残念ながら従業員は、社長であるあなたほど意識が高くないですからね。嫌われることを恐れず、浸透するまで何度も何度も辛抱強く伝えることです。

あなたの会社では、企業理念は浸透していますか?家訓的なものが浸透していますか?そして「ハイパー性善説」が発動できていますか?

 

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