こんにちは、きくちはらです。
このブログは、数字の苦手な経営者さんに話題のニュースを基に、会計的視点、マーケティング的視点、マネジメント的視点などから、あなたのビジネスのヒントになる情報をお届けしています。
自動運転、日米コンセプトの違い
かつては夢のような話だった自動車の「自動運転技術」が、近い将来現実になる事が当たり前になってきましたね。そもそもこの技術の背景にある「コンセプト」が、日本と米国では違う事をご存知ですか?日本のコンセプトは「ぶつからない車」なのに対し、米国のコンセプトは「ライドシェア」。
日本では高齢ドライバーの運転ミスによる事故増加や、バス・トラックの追突事故の多発から「事故を起こさないため」の自動運転技術が前提になっています。一方米国では、タクシーのように必要な時にスマホ等で自動運転車を呼んで、目的地に着いたら乗り捨てる事を前提にしています。日本はこれまで通り「所有」するのに対し、米国では「シェア」へとシフトすることになります。
日本の若者はどう思っているか?
「若者の車離れ」なんてことがよく言われますが、日本自動車工業会が9日発表した平成29年度の乗用車市場動向調査で若者がこう考えていることが分かります。
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10~20代、「車買いたくない」5割超、レンタルやシェアに関心
日本自動車工業会(自工会)が9日発表した平成29年度の乗用車市場動向調査によると、車を保有していない10~20代の社会人などのうち購入したくない層が5割を超えた。一方でレンタカーやカーシェアリングには関心を示し、車の維持管理費などに負担感を感じ「所有」にこだわらない若者が増えている傾向が浮き彫りになった。 自工会は若年層の意識を探ろうと、大学生を含む10~20代を対象にウェブで調査を昨年行った。
回答した1千人のうち、車を保有していない800人に購入する意向があるか尋ねると「買いたくない」が前回の27年度調査比1ポイント増の29%。「あまり買いたくない」(25%)と合わせると54%に達した。
買いたくない理由を複数回答で聞くと「買わなくても生活できる」が33%と最多。これに「駐車場代など今まで以上にお金がかかる」(27%)、「お金はクルマ以外に使いたい」(25%)が続いた。
また、非保有者のうち購入意向のある366人に関心のある車の利用方法を尋ねると、レンタカーが最も多く71%。複数の人が同じ車両を共同利用するカーシェアは51%を占めた。
引用元:https://www.sankei.com/economy/news/180409/ecn1804090028-n1.html
需要と供給のズレ
この記事から、日本の若者が望む車社会の未来像は「米国型」であることが分かりますよね?どうやら今の若者にとって車は「あこがれ」ではなく「負担」に感じているようです。僕らおっさんがいくら熱く語ったところでこの流れは止められません。「日本型」自動運転車は技術の分だけ今より高額になるだろうし、そうなれば「負担」はより増えることになります。するとますます「米国型」を望むようになるでしょう。
そのような未来を見越してか、トヨタは日本の他の自動車メーカーに先駆けてUberやAmazonと提携し、「e-Palette」というコンセプトを発表しています。
この車は東京オリンピックが開かれる2020年には実用化されるそうで、それが本当ならちょっとワクワクしますね。
あなたとお客さんとのズレ
なんだか壮大な話になってしまいましたが、何が言いたいかというと、事業主であるあなたと、お客さんの間にも需要と供給のズレはないですか?って事なんです。
あなたが売りたいものと、お客さんが欲しいものがちゃんと一致していますか?これがズレていたら当然売る事はできません。ピザが欲しいお客さんに、チジミを売る事はできないのです。このズレを無くすには、日頃からアンケート調査やお客様の声に耳を傾けないといけません。お客さんの頭の中の欲求を丸裸にして、あなたの商売をそっちに寄せていくのです。
さぁ、お客さんの欲求に「ロックオン」しろ。
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アクシュ( ´ー`)⊃⊂(´ー` )アクシュ