マーケティングの話

【恋愛も、ビジネスも】相手を意のままに操る返報性の法則

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こんにちは、きくちはらです。

このブログは、数字の苦手な経営者さんに話題のニュースを基に、会計的視点、マーケティング的視点、マネジメント的視点などから、あなたのビジネスのヒントになる情報をお届けしています。

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計画通りに見返りを得る方法

あなたが女性だと仮定して、3月14日のホワイトデーに、僕から1,500円相当のお菓子をもらうように仕向けるには、どうしたらいいと思いますか?

正解は、その前月のバレンタインデーに500円相当のチョコを僕に渡しておく事。バレンタインにチョコをもらっていながら、ホワイトデーにそのお返しをしないなんて有り得ませんからね。それに常識ある男性なら3倍返しが当たり前。だから1,500円のお菓子が欲しいなら、その1/3の500円がいわば投資額です。そしてあなたは見事、作戦通りに1,500円相当のお菓子を手に入れたことになります。

ただし、「僕」はこれがあなたの作戦だなんて全く知りません。「騙された」と怒るより、むしろ「俺も捨てたもんじゃないな」とバカ丸出しで喜んでいるだけです。登場人物は、与える側と、受け取る側。そして事の成り行きをコントロールしているのは「与える側」だということに、あなたは気づきましたか?

コーヒー1杯650円のカフェが成立するワケ

あなたにとって、コーヒー1杯の相場はいくらですか?ドトールなら200円くらいですし、スターバックスでも400円くらいですか?よく分かりませんが、650円という、明らかに高額な値段でも成立しているカフェがあるようです。その理由は…

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「ゆっくり、いそげ」―元マッキンゼー、現カフェ店主が語るユニークな経済論の書

「ギブ」からはじめれば、結果は後からついてくる――。それをエリート街道から外れて、小さなカフェで実践している人物が書き上げたユニークな一冊。

「ゆっくり、いそげ」と名付けられた本書の著者は、東京大学法学部を卒業した後、世界有数の外資系戦略コンサルティングファームに勤務。ベンチャーキャピタルの共同創業を経て、東京・西国分寺の小さなカフェ「クルミドコーヒー」の店主となった、異色の経歴の持ち主だ。
そのキャリアパスから、「ファスト&グローバル」を“よし”とする価値観へのアンチテーゼとして、「スロー&ローカル」な価値観への転向を勧めるような内容なのだろうか? などと考えて本書を手にとると、書かれている内容は“いい意味”で想像を裏切ってくれる。

「不特定多数」でも「特定少数」でもなく、「特定多数」が大事

規模の拡大や効率性の追求を求める資本主義の力学を、著者は決して否定しない。それこそが今日の社会における数多の技術革新や、利便性の向上を生み出してきたことは紛れもない事実だからだ。
しかし、「不特定多数」の参加者間での価値交換がおこなわれるグローバル経済では、“普遍的な価値”ばかりが追求され、“複雑な価値(値段に表れない価値、と言い換えてもいいかもしれない)”が見過ごされがちになっていることも、また事実。そうした価値をビジネスとしての持続性・成長性をもたせながら作り出し、交換し合うことで、これまでとはひと味違う“いい経済循環”が生み出せるのではないか──。それが本書の出発点である。

そこで、まず提示されるのが「特定多数」という考え方だ。
「クルミドコーヒー」のコーヒー一杯の値段は650円で、近隣のチェーン店と比べておよそ3倍の値段だ。その背景には、仕入先の産地への思いや店主(すなわち著者)のこだわりが存在しているのだが、多くの人にとってその価値は“複雑”すぎて、「対価に見合うものではない」と判断されてしまう可能性は否定できない。かといって、ごく少数の人たちだけしか相手にしないのであれば、事業として継続していくことが困難になる。ならば、どうすればいいのか。そう、価値を分かち合える「顔の見える人たち」との関係を一定数以上に拡大し、「特定多数」のコミュニティを育んでいくことが肝要になってくるのだ。

「ギブ」から始めることで生まれる、「健全な負債感」の連鎖が成長を生む

その鍵を握るのが、「ギブ」から始めるということ。自分あるいは自社の利益を手に入れること──「テイク」すること──を動機とするのではなく、受け取る側の満足・喜びを目的として、時間と手間をかけた丁寧な仕事・商品・サービスを提供することを、まずやってみる。すると、その“贈り物”は、受け取る者に「目に見える以上の価値を受け取っている」という正の感情とともに、「お返ししなくては」という返済の念を呼び起こす。そして、そうした「健全な負債感」は、より高い頻度でのお店への来訪や、より多い量の商品購入、周囲の人間への好意的な口コミの伝播といった「返礼」となって戻ってくる。また、そのサイクルの中では「特定多数」との関係が育まれ、結果として金銭的なリターンだってついてくる。それが「ギブ」から始めることの価値だと、筆者は説く。

素材の質や手間ひまを考えると明らかに安すぎる特別メニューを提供したり、プロの演奏を至近距離で満喫できるクラシックコンサートをわずか1,500円で開催したり…。「クルミドコーヒー」を通じて、「特定多数」に「ギブ」することを数多く実践し続けてきた筆者だからこその強い確信が、言葉の端々に宿っている。

本書に書かれた内容を、自身の仕事や生き方にいきなり適用するのは、おそらく難しい。しかし、ステークホルダーとしっかり向かい合い、目の前の仕事の一つひとつを今まで以上に丁寧に、誠意を持って進めていくように心がけることは、明日からだって実践できるはずだ。そして、その積み重ねは、あなたの“理想”を“現実”に近づけてくれるかもしれない。ゆっくりと、けれど、着実に。

引用元:https://www.nomura.co.jp/el_borde/books/0012/

影響力の武器

記事では「ギブから始める」という表現が使われていますが、世界的な名著「影響力の武器」の中では、このことを「返報性の法則」と表現されています。

人は何かをもらったり、してもらったときには相手に恩を感じ、

・早くこの恩を返したい

・恩知らずと思われたくない

と考えるようになります。恩を受けたままの状態はとても不快なのです。そして、その不快な状態から解放されたい一心で

・受けた恩以上のお返しをしたり

・不公平な要求にも応じたり

するのです。そんなのウソだ、そんなことするわけないとあなたは思うかもしれません。ですが冒頭でお話しした3倍返しのお菓子の例は明らかに「受けた恩以上のお返し」をしていますね。しかも喜んで(笑)あるいは、スーパーの試食もそうです。もらったのは1本をさらに半分にしたソーセージでも、購入するのは1袋とか2袋ですよね?これは3倍どころではありません。

あなたが先にギブできるものは何か?

もちろん先に恩を売ったからと言って、みんながみんなお返しをするとは限りません。特にビジネスの場合はね。なのでお返ししてくれそうな人を選ぶとか、お返ししてくれる率を計測しておくと、算数でビジネスができますね。このサンプルを、どの顧客リストに送ると、何%の確率でメイン商品が売れるとか。先にクーポン券を送っておくと、何%のお客さんが来店してくれるとか。

この時、あなたが先にギブできるものは何ですか?サンプルですか?無料相談ですか?お得な情報ですか?それともホメ言葉ですか?

日頃からこまめに恩を売っておくと、いざ刈り取る時はスムーズにいくかもしれませんね(ニヤリ)

 

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